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『EVERYDAY NOTES』

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『OPENNING NOTE』

 
 

EVERYDAY NOTES - archive - 2010 august

8月31日(火)
 朝から埼京線に揺られて南古谷へ。スタッフと桑沢の学生有志の計四人で河野鉄鋼の工場に行く。「aosola/青空空間」の鉄の製作物のチェックと床に使用する杉板の塗装作業。マホガニーレッドとダークブラウンの二色をベースに杉板に塗っていく。半透明でどんどん木材に浸透し、拭き取っていく作業の連続。滝のように汗が流れる。
計算したら四リットル以上の水分を取っていたが、それ以上の汗を流しているので体重は落ちていた。

 同時に河野工場長が鉄の基礎止めと手スリを製作していて細かいポイントを確認する。工場には鉄の匂いがして、学生たちもただ図面を描くのではなく、材料というものに対する物質性らしき何かを掴んだことだろう。朝の九時からスタートし、四時に塗装完了。早速、現場にどのように杉板を並べるかをたっぷりシミュレーション。何度も何度も入れ替えて、納得のいくグラデーションが完成するまで検討。三色の杉板が「波」のように空間に柔らかい動きをつくってくれるように考えた。明日の現場での指示書を早速作成して、杉板をトラックに積んでいく。

 シャワーを浴びて、河野工場長のご好意でセルフビルドで完成した自宅に招待されての打ち上げ。これぞないビールと料理の美味さに気分も盛り上がる。グレンフィディックのスコッチも飲んだらノックアウト。

8月30日(月)
 午前中、メールなどの雑務。「aosola 青空空間」プロジェクトの壁の仕上げの変更に対応し、もろもろの決定をする。職人さんの迅速な対応で自然素材を使うことでより良いものになりそうだ。

 昼、U邸の展開図のチェックを進め、あれこれとスケッチを重ねてエスキース。午後、アルテスパブリッシングの鈴木さんが来所。内田樹先生の紹介で、今日初めてお会いした。自己紹介から始まり、建築/音楽/結婚/サッカー/デザイン/出版とエンドレスに話のキャッチボールを続けていたらあっという間に三時間が経過。とにかく「本作り」という魅力的な旅のはじまりを共有し、時間をかけて良いものを一緒につくろうということでまとまる。大きなチャレンジであるが、きっとまた新しいことができると確信し、今から楽しみだ。

 夕方、再度U邸の図面チェックに細かいスケッチを重ねる。夜、天井の仕上げについても考えを巡らせる。何か突破口をみつけたい。

 深夜、明日の河野鉄鋼工場での仕事の準備をし、読書もほどほどに就寝。

8月29日(日)
 午前中、「aosola 青空空間」のオープニングに合わせて、ギャラリーとしての一番目の展示を依頼され、あれこれとコンセプトや作品の配置について考える。独立してすぐに依頼されて描いた『スペイン・ドローイング』もお施主さんに連絡し、展示のために貸して頂けるとのこと。僕の学生時代からの作品と含めてドローイングの原点である作品群を中心に展示したい。

 午後は、読書したり、デスクワークをしてゆっくり過ごす。今出来ることを一生懸命やれるように、新しい案件などについてもあれこれ整理する。ホームページのアーカイビング作業を進める。阪神は、金本/城島のアベックアーチで快勝。夜は、友人たちを招いてちょっとしたホームパーティー。

 深夜、早速銅版画に着色作業をして、七里ケ浜でのオープニングの展示に間に合うように仕上げる。ブルーをベースにまた柔らかい銅版画作品が完成する。空は、少しばかり明るくなって来たので寝る。

8月28日(土)
 午前中、メールなどの雑務。昼、aosola/七里ケ浜プロジェクトのオーナーと合流して池尻にある自由大学にて黒崎輝男さんと会う。いきなりA3で出来た2冊しかないサイクリングの豪華本を見せてもらい、自己紹介を始め、いろいろとを話し合う。オーナーがスクール・パッドの初期卒業生と縁でこうしてお会いすることができた。とても初対面とは思えない肌合いがあり、これからも一緒に何かをやることが楽しみな人。クリエティブ・シティ/作品作り/地域社会/坂口恭平さんの0円ハウス/自転車/ドローイング/離島などの話題で大いに盛り上がる。

 夕方、恵比寿の本屋で三冊ばかり購入し、打ち合わせを一本。今秋結婚する幼なじみより、ドローイングを受け取ったとの感謝の電話を受けて、こっちも嬉しくなる。夜、早速購入した『アラン・デュカスの一皿フレンチ/お米編』(140B)から「かぼちゃのリゾット」を選んでつくる。料理がちょっとした手間と段取りであることを再認識するも、とても美味しく出来た。

 『ゆれる』(監督:西川美和、2006)のDVDを観る。地方都市を舞台にガソリンスタンドで働く兄と写真家の弟による対照的な兄弟のお話。二人の強度ある迫真の演技でゆれる感情がリアルに伝わって来た力作。

8月27日(金)
 午前中、昨晩オーナーと打ち合わせた七里ケ浜の「aosola 青空空間」プロジェクトの細かい部材の発注をかける。微調整と変更のポイントを整理して、作業が進む。

 午後、U邸の図面チェック。構造図も含めてもろもろ細部をチェック。続けて展開図、書斎の本棚のバリエーションをスケッチ。内部の空間の差別化と豊かな関係性の構築について考える。そう言えば、昨日のディディエさんは、30代は自身の建築家のコンセプトを磨き、軸足を強くする時間というようなことを聞き、実作を早く、沢山つくろうとする日本人建築家とは違う骨太なスタンスに共感する。

 『起こらなかった世界についての物語』(三浦丈典、彰国社、2010)を読み終わる。とても魅力的な本で、僕も建築家として幻想都市風景を描くに当たりアーキグラムはもちろんのこと、ヨナ・フリードマンやレビウス・ウッズ、フンデルト・ヴァッサーなどこの本に紹介されている多くの作家が好きなので読んでいて面白かった。それぞれの短いエッセイを読み終わるたびに自分の本棚でそれぞれの作家の本を探したりした。もし、僕もこのような本を出すことが出来たらどういう人選になるだろうかと考える。

 夜、部屋と事務所の掃除。一気に奇麗にして、頭の中も整理された。メールなどの雑務。深夜、aosola/青空空間のオーナーより、9月11日のオープニングには僕のドローイングや銅版画を展示してほしいと依頼され、もちろん即座に承諾する。限られた時間に何が出来るかしっかり準備したい。さて、もうすぐ八月も終わり、2010年もあと四ヶ月。

8月26日(木)
 午前中、メールなどの雑務とデスクワーク。U邸の展開図を進めて、天井伏図をスケッチ。昼飯を食べ損ねて作業が続く。

 午後、大門にて新しい案件の打ち合わせ。かなり大きな規模のプロジェクトだが、地域に根付いたデザイン・コンセプトをつくって進めることが出来たら間違いなく面白いことになるだろう。やりがいのある宿題をもらう。

 夕方、銀座メゾンエルメスにてディディエ・フィウザ・フォスティノ展『AGNOSIAN FIELDS』を観る。大学の先輩で広報の横山さんと学生時代ぶりの再会を果たし、近況を話したり、展示を案内してもらう。続けて、来日中のご本人による講演会。「フラジャイル」というのがディディエ氏の最も関心のあるコンセプトのようで、アート/建築の分野を横断的に仕事をしている作品群のスライドを観ながら「単純な形態から複雑な関係性を生み出そうとしている」ことが印象的。モデレーターの藤村龍至さんが1995年からディディエ氏が建築家として活動を始めたことが時代の変動期であり、アートと建築が接近するということを枕に情報化(二重の身体性)やテクノロジーとの関係などの質問をしてすごく参考になった。僕も理論と実践の関係性や氏のクライアントとの駆け引きについて質問する。難しい質問にとても正直に答えてもらった。講演後、挨拶をして、事務所に戻る。

 夜、aosola/七里ケ浜プロジェクトのオーナーと打ち合わせ。照明器具やカーテンレール、ピクチャーレールなどについて決定していく。今後のスペースの使い方についても話し合う。深夜、ウィスキーを飲みながら二人であれこれとまた語り合う。

8月25日(水)
 午前中、七里ケ浜に行く。電車の中で小説を読み始めるもすぐに爆睡。朝から現場では水道の配管処理の作業と電気配線の作業が進む。職人さんとライティング・レールの位置出しの確認から系統のパターンまで話し合う。塗装の種類を決定し発注にかける。昼前、ほとんどの作業がまとまったので、いよいよ明後日から大工仕事スタート。

 続けて逗子にて新しい案件の打ち合わせを済ませてから事務所に戻る。メールなどの雑務にU邸の図面を進める。構造図と照らし合わせてチェック。

 夜、友人夫妻が来所。学生時代の旅を通してスケッチを重ね、建築家としてドローイングを描くようになったことを実際の作品を見ながらプレゼン。兼ねてから言われていたウェルカム・ボードのドローイングを正式に依頼される。結婚という二人の門出に対して思い出に残る作品を六週間で作製することを約束する。深夜、満月ではないが透明感のある月の光が奇麗だった。

8月24日(火)
 午前中、メールなどの雑務。U邸の展開図をスケッチ。午後も引き続きプロジェクトの流れや進め方について考える。立面の開口部についても検討、スケッチをする。

 夕方、渋谷の印刷所にて所用。その後、安部アトリエにて打ち合わせ。続けて、山本画伯とジンジャエールを飲みながら打ち合わせ。夜は、友人に誘われて西麻布にてワイン会に参加。異分野で働く方々と会うと、いつも面白い話が聞けて刺激をもらう。

 深夜、デスクワークにメールなどの雑務。明日の七里ケ浜での現場の準備をして就寝。BGMは、ソニー・ロリンズのサックス。

8月23日(月)
 午前中、七里ケ浜の「aosola 青空空間」プロジェクトの準備等に追われる。放射冷暖房PSの担当者が来所して、打ち合わせ。U邸の道場や二階部の空気環境のあり方についてもろもろの検討を進める。

 午後、メールなどの雑務を済ませて、神田の建築専門書店、南洋堂に雑誌『CONDITION』の最新号を納期する。文章中心で、写真的な分かりやすさがない分、なかなか売れてないのが残念。でも日本の大学院生ならこれくらいの英語にチャンレンジしてほしい。何かうまい宣伝方法も考えねば。

 夕方、銀座資生堂ギャラリーにて石上純也展『建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?』の内覧会とレセプションに参加。ワタリウム美術館のキュレーターで館長の和多利さんと会って、近況報告と昨日見たの藤本壮介展の感想を話す。GAによる世田谷村撮影時以来の編集者に八年ぶりの再会をしたりもした。展示は、奇麗な薄い木のテーブルに白い細い足がついて(藤本氏の黒い鉄とは対比的)、そこら中に模型がぎっしり並べられていた。さまざまなスケールで手のひらサイズの模型たちは、どことなく建築という固いイメージを払拭し、気軽なオシャレ雑貨屋さんにでも入った感覚に近い。スケールと透明性でもって形態操作を楽しみながら建築の可能性を拡張しようとしている。山や雲、森というテーマは藤本壮介のそれと類似するのだが、アウトプットは対極的なのはきっとそれぞれの抽象化作業の違いだろう。またゆっくり人が少ない時に覗きたい。

 晩飯を食して事務所に戻る。iCベルリンのデザイナーとプロトタイプ製作についてので指示図を確認。来週には、サンプルが完成するとのこと。楽しみ。夜、U邸の展開図をあれこれスケッチして、図面の上に線を描きなぐる。深夜、読書もほどほどに寝る。

8月22日(日)
 午前中、ゆっくり過ごす。午後、カッシーナのショールームにて家具を見て回る。あまり新しい発見はなかったけど、チッパーフィールドのエアフレームのテーブルは良かった。

 ワタリウム美術館にて藤本壮介の『山のような建築、雲のような建築、森のような建築』展を見に行く。山、雲、森という自然物を対象にして人工物の建築としての可能性を模索する姿勢に共感するも、いささか直接的な形態としてのメタファーになっているように感じた。模型の土台が黒い鉄で出来ていたことにも何か藤本氏のプリミティブな感覚を覚える。続けて、梅佳代の写真展『ウメップ』を覗く。スナップショットを中心に彼女の一連の作品を感じさせる大きな展覧会。何より、普通の写真展とは会場を歩いている客層が違って、若い人が多いのが印象的。

 六本木で自転車を修理した後、友人たちと合流し麻布十番祭りに行く。人、人、人でごった返していた。みんなとお酒を飲みながらの近況報告。結果的に連日の祭りとなったが、七里ケ浜と麻布十番とそれぞれに違った雰囲気を出していた。

 深夜、思い立って『マッチポイント』(監督:ウッディ・アレン、2005)を見る。あの割り切ったテンポで子気味良く話が進む。ドストエフスキーの『罪と罰』をアレン監督ならではのウィットで仕上げている。タイトルの付け方もまた詩的でセンスが良い。

8月21日(土)
 午前中、メールなどの雑務と打ち合わせ準備。昼、七里ケ浜へ向かう。猛暑の中、現場では解体工事がスタート。既存の木製キャノピーやデッキが取り壊される。

 午後、現場からすぐのところで七里ケ浜のお祭り。大学時代の友人らも合流、みんなでかき氷の屋台を出して『aosola 青空空間』ヨガスタジオを宣伝する。地元の女性陣の反応も良く、来月のオープンが楽しみだ。夕方、再度現場にて水道業者さんと打ち合わせ。その後内部の不必要な部分の解体も終わり、すべてががらんどうになる。小さいけどシンプルで開放的なスペースに、鉄のシャープな部分がアクセントになるだろう。

 夜は、ワイワイ祭りでかき氷と宣伝活動。牛筋煮込みバーガーなどを食す。その後、先日32歳になった友人の小さな誕生会。しかし、こうした夏祭りは本当に地元の方々との交流を生む素敵な時間であると再確認。

8月20日(金)
 久しぶりに冷房を一切付けないで丸一日を過ごした。更には、一歩も外出しない一日はいつぶりか。午前中、メールなどの雑務ともろもろの電話対応。

 午後、七里ケ浜の「aolosa 青空空間」ヨガスタジオの工程表の整理と、学生ヘルプの手配。何人かに電話したら、一人は電話の向こうで「先生、今、フランスのマルセイユです。コルビュジェのユニテを見に来てます」との返答。彼も旅から帰国後、現場でヘルプしてくれるとのこと。

 夕方、U邸の書斎のイメージをスケッチ。数千冊の本に囲まれた知の空間が立ち上がるのにどのようなデザインがふさわしいか考える。書棚も工夫したい。平面と展開の両方を交互にエスキース。

 夜、冷凍してあったひき肉とカレーをつくって食す。テレビを付けたら阪神が巨人に負けていた。良いチームは、接戦に勝って、負ける時は大敗する。今日は後者だな。しかし、6/7/8番打者が金本/城島/林って凄すぎる打線。普通に下位打線がクリーンアップ級。

 深夜、友人に依頼された会社のロゴのスケッチ。ニューヨークで出逢った友人たちが香港で会社を設立するに当たってロゴデザインを依頼された。僕のドローイングや銅版画を見ての依頼なので、しっかりとしたものを考えたい。東京マラソンのエントリーをネット上で済ませる。3度目の正直、抽選に当たって、来年こそは走りたい。

8月19日(木)
 午前中、新宿にてTOTOとINAX、それぞれのショールームにてお風呂とトイレを見て担当者とあれこれ打ち合わせ。スタッフと海戦丼を食して事務所に戻る。

 午後、U邸の展開図をチェックし、構造図の確認と変更ポイントを送信。先日、ライブで知り合ったOffice Ohsawaの大沢さんが来所。昔ベルリンに住んでいたという共通点から盛り上がり、連絡を頂き、ドローイングや作品をわざわざ見に来てくれた。実際に作品を見てもらい、コンセプトを説明する。音楽イベントの企画などをしているので『ジョニーラマラマ』の来日ライブを教えてもらい、チラシも頂く。いつか一緒に何かできるときっと面白いだろう。ボーダーレスな仕事のあり方について模索する。

 夜、溜池山王にて七里ケ浜の「aolosa 青空空間」ヨガスタジオの工事契約を結ぶ。職人さんとオーナーが初めて顔合わせ。打ち合わせをして契約書にサイン。続けて三人でビールを飲む。大学時代の親友がオーナーで大学時代にお世話になった職人さんが工事をするというとても幸せな組み合わせ。共に「ナイスガイ」という印象を持ってくれたこともあって話は多岐に渡り大いに盛り上がる。このみんなの人間力が良き空間になっていくことを期待したい。

 深夜、ベルリンから一時帰国中の友人たちと恵比寿で合流。懐かしい面々と再会。みんなそれぞれに頑張っているようで、近況報告も何も、お酒を飲みながら皆がワイワイ繋がっている感じがベルリンのクアニペ(酒場)を思い出す。とっても長い一日が終わる。

8月18日(水)
 午前中、メールなどの雑務。U邸の屋根の修正をして展開図のあれこれを進める。少しの変化だが、また新しいアイデアが浮かぶ。内観パースを描いて、空間の繋がりを整理したい。

 午後、七里ケ浜の「aosola 青空空間」ヨガスタジオのためのライティング・レールやピクチャー・レールなどの調べもの。いくつか検討して、早速見積もりの依頼をして納期を確認する。河野工場長から工程表が上がり、来週の後半あたりに学生ヘルプを連れて工場に鉄の製作確認と杉板塗装に行くことを約束する。

 夕方、iCベルリンの眼鏡のデザインに赤を入れて、プロトタイプを微調整する指示図を作成して送信。すぐにラルフ社長からレスがあり、商品化もいよいよ見えて来た。限定生産の最強派手眼鏡。なんてったって、僕のドローイングが眼鏡のフレーム/テンプルになるんですから。メールで新しい案件の要請があり、すぐに承諾し、対応する。すごく面白いことが出来るかもしれないので、早速、再来週の打ち合わせをセッティングする。

 深夜、メールなどの対応し、明日の打ち合わせの準備を進める。買ったばかりの『起こらなかった世界についての物語』(三浦丈典、彰国社、2010)を読み始める。著者は、5つ上の早稲田大学の先輩で研究室も違うが、すごく多くを共感するし、見ている対象の多くがオーバーラップするので実に面白い。僕がドローイングや銅版画を描き続けるのもこうした「物語」へのコミットメントの可能性を他者への想像力から作り出したいと思っているからである。感覚をつねに自由にするためにも。

8月17日(火)
 午前中、印刷屋と打ち合わせ。U邸のCG作製が早速上がって来たので、アングル調整とモンタージュ写真を添付。相変わらず、外の気温は体温に近い状態で昼食を食べに出るだけでぐったり。
ノルウェーより、雑誌『CONDITION』最新号が届く。建築/都市における「付加価値」というまた面白い特集を組んでアカデミックな仕上がり。近く南洋堂にも並びますので、ぜひ手に取ってもらいたい。

 午後、U邸の模型を修正。開口部の微調整を済ませて、屋根のデザインを色々と考える。展開図を引き続き進める。届いたばかりの構造図をチェックする。夕方、ドガガードルの担当者が来所。購入してもらった銅版画と依頼されたドローイングの二点を木製のフレームに入れてもらうように手配する。

 夜、三ヶ月前から来てもらっているスタッフと今後について話し合う。こうして一緒に仕事をすることになったのもご縁。とにかく気持ちのいい環境で、意欲的に良い仕事がしたい旨を伝える。

 深夜、『建築と日常』NO.1を読みながら色々と考える。それぞれの記事に流れる独特な空気感は、編集長の設定しているハードルの高さから来るのだろう。岡崎乾二郎さんのインタビューが特に面白かった。

8月16日(月)
 午前中、メールなどの雑務。内田先生の自邸/道場を設計していることを知って驚く友人/知人が多く、内田先生の読者層の広さを体感する。荷造りもほどほどに「大きな模型」を持って、奈良から京都経由で新幹線に乗って帰る。

 車内では、ノートを見ながら打ち合わせの議事録作成。ウトウト寝たりもしてたらあっという間に品川。七里ケ浜の現場とガス管の処理について電話対応。目黒の駅よりわずか歩くだけで帰宅時には汗だく。完全に体温より暑いのではないかと思う。シャワーを浴びて、デスクワーク。河野工場長と七里ケ浜の件についてあれこれ打ち合わせし、オーナーに伝える。

 夜は、ちょっぴりバテ気味だったので、わらび餅を冷たい烏龍茶と一緒に食べてゆっくり読書。深夜、ホームページのアップデート、「NEWS」の所に「トークイベント」『aosola 青空空間』のリンクを貼った。どうぞ宜しくお願いします。

8月15日(日)
 午前中、メールなどの雑務。トークイベントの反響が早速たくさん届く。ホームページのアーカイビング。午後、難波までおでかけ。たこ焼きを食べて、ゆっくり本屋を物色。三冊ばかり購入。iPHONEケースも手に入れて、両親と一緒に寿司を食べる。

 『できそこないの男たち』(福岡伸一、光文社新書、2008)を読み終わる。福岡ハカセの文章はいつも不思議な説得力で持って迫ってくる。この本は、男/女についてDNAレベルの話からそれにまつわる科学者たちの戦いなどが紹介されていて、全く知らない世界を覗かせてもらい、楽しく読む。

 夜、iCベルリンより僕のデザインした眼鏡フレームのプロトタイプの写真が届く、担当者とメールでもろもろのやりとりをする。このまま製作ラインに乗っていけば、近く商品化されるだろう。面白いことができそうだ。深夜、『尼僧とキューピットの弓』(多和田葉子、講談社、2010)を読み始める。小説の中で大事な単語の漢字の振り仮名がドイツ語でなされていて、懐かしい気分になる。

 お盆休みの週末をゆっくり奈良の実家で過ごして充電完了。明日、東京に戻ってまたしっかりとコツコツ頑張りたい。

8月14日(土)
 午前中、メールなどの雑務。午後、七里ケ浜のプロジェクトのイメージスケッチを描く。白球を追いかける高校野球をテレビ観戦。早稲田実業は、ワンサイドで昨年の覇者に打ち勝つ。

 『街場のメディア論』(内田樹、光文社新書、2010)を読み終わる。街場シリーズの最新作、内田先生のメディアに対する考え方に共感する。テレビに出ない先生の言葉が深みをもって読者に伝わってくる。新聞に対しても厳しいコメントが続くが、本の最後に「Sauve qui peut(生き延びられるものは生き延びよ)」という言葉が印象に残る。

 夜、福島からドライブして帰って来た両親と合流し、美味しいうなぎを食べにいく。今週末は、お盆休みをゆっくり実家で過ごせそう。

8月13日(金)
 午前中、七里ケ浜プロジェクトの最終見積もりをチェックし、ポイントをリストアップ。電話で河野鐵鋼工場長ともろもろの対応。来週から現場が動き出し、工事がスタートできそうだ。メールなどの対応も進める。昼、ソフトバンク・ショップでやっと新しいiPHONEにメアド変更を知らせる一斉送信。懐かしい友人たちからも「久しぶりメール」の返信が続々届く。

 午後、御影にて甲南麻雀定例会に参加。内田先生のツイッターから起きた一連の出版バブルについてワイワイ話しながら終止楽しく麻雀を打つ。久しぶりに一位も取れて、大迫さんの『アラン・デュカスの一皿フレンチ』による料理も堪能し、部屋中「ロン」だの、「ポン」だの、「ツモ」の声が飛び交う至福の時間。

 夜、昨日の「大きな模型」を持ち帰って、奈良まで帰宅。読書して寝る。

8月12日(木)
 朝、打ち合わせの準備を最終確認。難波でサンマルコのカレーを食べて、今朝方届いた九月のトークイベントのチラシをプリントアウトする。

 午後、御影にて内田樹先生夫妻と設計の打ち合わせ。外部の仕上げを作り込んだ1/50の模型を見ながら外観のイメージを確認し、内部の細かいイメージについても話し合う。平面/立面/断面/展開図とみっちり四時間ほど打ち合わせ。最後に九月のミサワホームAプロジェクト主催のトークイベント『どこへ向かうの?日本の「住まい」内田樹×五十嵐太郎×光嶋裕介』に関しても承諾してもらい、最新の著作『街場のメディア論』(内田樹、光文社新書、2010)をサインして頂く。早速、帰りの電車の中で読み始める。

 夜、帰宅して阪神対広島戦のテレビをつけた途端、城島/桜井/狩野の三者連続ホームランが炸裂する。今年は、優勝してくれるのだろうか。打ち合わせのフィードバックを整理。メールなどの雑務。読書も程々に寝る。

8月11日(水)
 朝五時に起き、出張の準備を進めて品川より新幹線に乗る。車内で真新しいiPHONEの使い方を色々と探っていく。電話帳は無事移行できたが、メールアドレスの設定がうまくいかず連絡が取れない。近く一斉送信できるように手配せねば。

 あっという間に京都。すぐにタクシーに乗って、中京区にある大江能楽堂に向かう。山本浩二画伯らと合流。ご好意で明治時代より使われている能舞台を見学させてもらう。時間の蓄積された強度のある空間がそこにあり、歩き回りながら色んな角度からの貴重な空間体験。「老松」のコンポジションも実に独特で、上下を大胆に画面から外す美しい造形に見入る。楽屋も含め、二時間たっぷりと見学させてもらう贅沢な時間だった。ご一緒していたパリ在住のパティシエ、中里さんらと近所の天ぷら屋でゆっくり昼食。

 午後、京都駅で所用を済ませて、続けて平城へ。建設会社社長宅にて美山町よりおいでの「哲学する木こり」、小林直人さんと合流して打ち合わせ。日本の山のことから杉の木材を使って家を建てることについて話を伺う。最新のU邸の模型を見せながら設計コンセプトを伝えて、あれこれと話し合う。五月のGW以来の再会であったが、ぜひ一緒に仕事をして小林さんの木によって気が宿るような居心地の良い家を作りたい。

 夜、一人奈良の実家に帰宅。両親は、盆休みを利用して福島/郡山にて弟とゴルフな夏休み。メールなどの雑務。荷物を整理し、またiPHONEをいじりながら寝不足なので早めに寝る。

8月10日(火)
 午前中、ポートフォリオを整理して完成。早速、送信する。メールなどの雑務ともろもろの電話対応。

 午後、U邸の展開図をスケッチ。それぞれの部屋のイメージをあれこれ考えながらまとめていく。エンドレスな作業なので、どこかプレゼンテーション用に一断面をまとめている感覚になる。プレゼンテーション資料を仕上げてプリントアウトしていく。

 夕方、『月見草』のオーナーがシェフと二人で来所。二枚目の銅版画の購入のために作品を選びにきてくれた。2年弱で16作品の銅版画の中から気に入ってもらったのは、なんと一番最初の作品。嬉しい限り。アクアチント作業などの技術的な説明もして、作品に対する理解を深めてもらった。来月までにフレームに入れて引き渡す約束をする。

 夜、iPHONEを手に入れるも、ドコモからのデータ移行やメールアドレス作りが手こずりまだ全く使いこなせない。深夜、出張の準備も程々に寝る。

8月9日(月)
 雨で濡れたアスファルトの匂いで一日が始まる。午前中、メールなどの雑務とデスクワーク。週の始めということで頭を整理する。

 午後、U邸の展開図をスケッチ。内部空間のイメージを明確にしていく。1/50模型の細かい仕上げを指示。新しく立面のアイディアを試みて、テラスなどの仕上げも作り込んで無事完成。これで外観のイメージがグットリアルに伝わるだろう。

 夕方、ポートフォリオ作り。ドローイングや銅版画のデータを整理してまとめていく。夜には40枚の資料となった。これでギャラリーなどを回って、個展を企画するのも良いかもしれない。深夜、パソコンのアーカイビング作業をコツコツと進める。久しぶりに一日クーラーなし。こんな日が続いてほしい。

8月8日(日)
 午前中、『AOSOLA/青空空間』の図面チェック。小さな内装デザインなので、既存部分と新しくできる部分とを色分けしてプリントアウト。昼、メールなどの雑務。午後、逗子の駅前カフェでクライアント、オーナーと『AOSOLA/青空空間』の打ち合わせ。最終的に見積もりに含められるポイントと図面と照らし合わせて説明。これからの進め方と工事の行程についても伝える。

 打ち合わせを終え、オーナーと一緒に海の家で行われている編集者の友人がオーガナイズした「プチ・ロック・フェス」を聴きに行く。多くの人でとても賑わっていた。サンダル脱ぎ捨てて、ズボンをまくり、浜を歩きながら楽しめるファンキーな音楽を楽しむ。引き始めの夏風邪を吹っ飛ばす。

 夜、帰宅して部屋の整理もほどほどに早めにベッドに倒れ込む。

8月7日(土)
 午前中、メールなどの雑務。U邸の1/50模型がいよいよ仕上がってきた。それぞれの空間に対する表情を確認しながらの作業が進む。展開図のスケッチも進める。午後、ドローイングや銅版画などをまとめたフォリオ製作を少し進める。なかなか大変な作業だがしっかりまとめておきたい。

 夜、思い立って『インセプション』(監督:クリストファー・ノーラン、2010)を観る。しかし、ちょっとがっかり(期待値が高すぎた)。パリがめくれ上がるという映像にはすっかり度肝を抜かれるも、話の内容はいささか単調の様に思えて引き込まれる引力は弱かった。それにしても若干40歳の映画監督の仕事というのも驚くし、『メメント』(2000)からの「記憶」というテーマも興味深い。もう一度『メメント』が観たくなった。

8月6日(金)
 朝、早起きして電車に乗って七里ケ浜へ。江ノ電に乗ってるとキラキラと光る海が見えて眠気が飛ぶ。施工をお願いする職人さんと七里ケ浜プロジェクト『AOSOLA/青空空間』の現場視察。早速、見積書の項目を確認して現場の問題点をチェックしていく。一通り、壁/床/天井/外部テラスについて確認してからレベルをチェック。レーザーで基準線を決めてどんどん測量していく。海風が気持ち良く吹いていて、これは現場が動き出しても気持ちが良さそうだ。

 昼、近くのパスタ屋で一緒に見積もり調整。もろもろの条件とバリエーションについて話し合い、美味しい生パスタを頂く。車で事務所まで送ってもらい、車中、職人としてものづくりに携わりながら色んな建築家、クライアントに出逢ってきたことなどについての話を伺う。

 午後、メールなどの雑務。ノルウェーの建築雑誌『CONDITIONS』のアンケート依頼などの調整。U邸の展開図をチェック。いよいよ内部の細かいイメージを把握していく。1/50模型も進み、外部の表情がイメージしていたものになって立ち上がってきた。スタッフの丁寧な仕事に感謝。ドローイングや銅版画をまとめるためのポートフォリオの作製をスタート。ここ二年間でもかなりのドローイングと銅版画を描いてきたことを知る。ドローイングは依頼されて描くので既に手元にないが。

 夜、新作のドローイングを購入してくれたお施主さんと『月見草』にて食事。僕は、ドローイングや銅版画の引き渡しはいつもここと決めている。なぜなら月見草のオーナーも僕の銅版画を初対面で気に入って買ってくれて、飾ってくれているからである。今回のお施主さんも新しく額装された作品を気に入ってくれて、あれこれと話し込む。平面であるドローイングの中に三次元の空間の奥行きらしきを感じ取ってくれて、見ていて飽きないと言ってくれたことが何よりの喜び。そうしていたら、月見草のオーナーが何とその場で僕の銅版画、二枚目の購入を決断してくれた。ハッピーの連鎖にウィスキーも進む。

 深夜、近くで飲んでるというチャリティー・アート・イベント『Roses.』のメンバーと合流してカラオケ。あまりに久しぶり過ぎて大いにはしゃいで歌い過ぎてしまうも楽しい宴だった。長い一日が終わる。

8月5日(木)
 午前中、もろもろ電話対応。ドローイングが新しいフレームに納められて届く。明日には、お施主さんの下に行くので一日限定で事務所に飾る。U邸の模型がいよいよ進みだし、仕上げをつくると立面の表情が一変する。

 午後、桑沢の学生が来所。不思議な縁があり、あれこれと話しながらポートフォリオを見たりして、事務所見学。続けて打ち合わせを一本。夕方、資料作りにU邸の図面チェックを進める。展開図をスタート。

 夜、新宿にて田所先生と食事。久しぶりにゆっくり話すことが出来、ベルリンのクナイペ(酒場)で一緒にビールを飲んでいたのを昨日のように思い出す。近況報告から始まり、教育論、映画の話、海外生活と日本、ミースやカーンについてとエンドレスに盛り上がる。いつも先生と話すとエンジンがかかり、頭の中がクリアになるので本当に有り難い。

 深夜、メールなどの雑務。たまった仕事を整理して、ダイアグラムを一つまとめて送信する。同時進行に動かせることは三つ、四つが限界か?しっかり頑張りたい。

8月4日(水)
 午前中、メールなどの雑務。トークイベントの件がまとまってきた、近く決定したらここでも告知させてもらいます。七里ケ浜の見積もり調整等、もろもろ電話対応。

 午後、U邸の図面チェック。平面図はまとまりつつあるので、立面の開口部について考える。仕上げのバリエーションについて、ルール作りの決定打がみつからない。1/50模型も大分立ち上がり、ここから仕上げなど作り込みスタート。

 夜、研究室の先輩、松野勉さんの事務所「ライフ&シェルター」に遊びに行く。ランドスケープデザイナーや構造家などたくさんの人たちと食事しながらコンペの反省会だった。僕はこのコンペに提出もしてなく、すべてが新鮮だったのでとても興味深かった。自身の参加したコンペにこうして、反省会をすることでチーム内のフィードバックができて次に繋がることを実感する。深夜までハイボールを飲みながら、建築談義に華が咲く。自転車で汗だくになって帰宅する。

8月3日(火)
 正に「夏休み」を思わせる青空。午前中、U邸の立面を考える。都市に対する建築の見え方についての考察とバリエーションの展開。昼、新橋で友人のIT社長と打ち合わせ。いつも彼と会うと何か新しい動きが生まれるのでこっちも刺激を受ける。

 午後、渋谷にて『空白に落ちた男』(作・演出/小野寺修二)の最終日に滑り込む。それぞれに個性的な五人のダンサーによるパフォーマンス。ピナ・バウシュやサシャ・ヴァルツのタンツテアターの雰囲気もありながら、終始一貫して首藤康之さんの踊りに見入る。会話/台詞が一切ないので、物語を正確に伝えるということを放棄したかのように脈々と繰り広げられる身体の対話。重力から解放されたような幅のあるダンスと音楽に魅了された。

 夕方、事務所に戻って仕事。メールなどの雑務。七里ケ浜プロジェクトの見積もり調整。夜、U邸のコンセプトスケッチを描いて、再度頭の中を整理する。この段階でこうした作業を繰り返す必要性を感じる。深夜もキース・ジャレットのピアノをBGMにペンを走らせる。夏の夜空に奇麗な半月が浮かんでいた。

8月2日(月)
 午前中、メールなどの雑務。七里ケ浜プロジェクトなど、もろもろ電話対応。午後、U邸の図面チェックして立面のスケッチ。微調整をして、作成中の1/50の模型に反映。構造的に整理されたポイントも確認して進める。

 夕方、ムクドリ保育園の朝比奈理事長と食事。児童童話の話から子供たちの空間のあり方について、理事長さんの子供たちへの深い愛情を感じるお話を伺い感銘を受ける。今後も何かしらお手伝いできることを約束する。

 夜は、桑沢デザイン研究所のSD1合同打ち上げに参加。無事、前期の授業がすべて終了し、課題をやり切った学生たちと元気よくビールを飲む。思えばあっという間であったが、こうして彼らと個人的に話しているとそれぞれにしっかり考えて、悩み、努力していることを知り、少なからずも皆を刺激することが出来たことを嬉しく思う。学生たちは、評価される/されないに一喜一憂しがちであるが、「自分だけの宿題」をみつけ、濃厚な霧の中の光を求めるがごとくがむしゃらに進んでいけばきっと自分の財産(武器)になるというようなことを深夜まで語り合う。さあ、皆の夏休みが良い「旅」の時間となることを願いたい。本当にお疲れさまでした!

8月1日(日)
 午前中、のんびりする。連日のベビーシッターで子供たちと機関車トーマスを見たりして遊ぶ。エンドレスな好奇心にいつも感心する。

 夕方、友人と合流して池袋でお芝居『上等な死因』(作・演出/竹重洋平)を見る。とあるデパート火災の数日後のお話。推理小説的要素もあり、人間のエゴと共同体の思惑らしきものの中でうごめく人間心理をユーモア交えて演じている。主人公の山岡専務が途中からアドルフ・ヒトラーのパロディーに見えてきたのが印象に残る。

 一緒に見た友人と一杯飲んで、演劇談義に華が咲く。彼は仕事を辞めて、この冬からニュージーランドに留学するとのことで熱く語り合う。夜、メールなどの雑務。阪神タイガースは調子がいいようで、火曜日からの巨人戦が楽しみだ。

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